べらぼう葛重栄華の夢噺‐7
~「好機到来『雛の花』」~
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから “江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。

蔦屋重三郎は、天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期。 喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出しました。
NHK大河ドラマの関連本やネット情報より基本的な情報を記します。
まずは粗筋の紹介です。
<第7回・粗筋・・・>
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第7回あらすじは、蔦重は地本問屋の鶴屋を訪れました。鶴屋は江戸市中の地本問屋の中心的な存在であり、この日も西村屋らの地本問屋が集まり会合が開かれていました。蔦重は今後、鱗形屋に代わって版元となり、吉原細見を出していきたいと述べるのです。それには、会合に集まった面々の仲間にならなければならないが、一同は受け入れようとしません。すると蔦重は、自分なら、今までの倍売れる吉原細見を作れると宣言しました。吉原細見が大量に売れるなら販売する地本問屋たちもその分、儲かります。鶴屋は、皆が「倍売れる」と思えるような吉原細見が出来たら蔦重を仲間に入れると答えます。蔦重はこの件を吉原の親父たちにも報告しました。蔦重が地本問屋の仲間になれば吉原は自前の地本問屋を持つことになり、行事の摺り物も入銀本も、いつでも江戸市中に売り広められるため、親父たちは大いに喜びました。西村屋たちが去った後、駿河屋市右衛門は、蔦重の吉原細見を買い入れた女郎屋の女将は西村屋の評判の錦絵シリーズ「雛形若葉」に載せないと脅かされたと明かします。・・・と言う内容です。
★登場人物の紹介★
<葛屋重三郎・・・>
浜流星さんが演じる葛屋重三郎は、幼い頃に両親と生き別れえと郊外の吉原で引手茶屋を営みます。駿河屋市右衛門の養子となります。市右衛門の息子・次郎兵衛が営む茶屋店・葛屋を手伝う傍ら貸本屋を展開。さらに、衰退著しい吉原の再興と女郎たちの生活向上を目指して出版業に乗り出します。池本問屋の抵抗に遭うなど、その道のりは、険しいが、幼馴染の売れっ子花魁・花の井をはじめ女郎屋の主人たち、発明家の平賀源内、幕府の要人・田沼意次など。時代の寵児たちを巻き込みながら、持ち前の機転と発想力で画期的な出版物を世に送り出していきます。
<西村屋与八・・・>

西村まさ彦さんが演じる西村屋与八は、地本問屋の主人。蔦屋重三郎を利用して吉原の女郎をモデルとする錦絵「雛形若菜初模様」を制作し、その手柄を独占しました。多くの錦絵や美人画を手掛け、蔦重のライバルとして江戸の出版界を牽引していきます。
<六平直政・・・>

むさかなおまささんが演じる蕎麦屋の主人で半次郎は吉原の入り口で「つるべい蕎麦」と言う蕎麦屋を営んでいました。店の向かいは、蔦重が務める蔦重。蔦重や次郎兵衛の幼い頃からその成長を見守りました。蔦重の気軽な話相手もでもありました。
<鱗形屋孫兵衛・・・>

片岡愛之助さんが演じる鱗形屋孫兵衛(うろこがたや・まごべえ)は、地本問屋の主人。吉原の案内本・吉原細見の改編を蔦重に手伝わせ、出版の基礎を指南しました。蔦重が出版業に本格参入すると、その商才を警戒します。「金久先生栄華夢」など斬新な出版物で対抗します。
<うつせみ・・・>

小野花梨さんが演じるうつせみは、松の井、花の井らに次ぐランク「座敷持ち」の女郎。とある席で出会った平賀源内の助手・小田新之助と相思相愛の仲になります。松葉屋に通う金(玉代)がない新之助の為、きつい仕事も受け始めます。
<小田新之助・・・>

井之脇海さんが演じる織田新之助は、御家人の三男坊で・・・とある理由で出奔しました。源内の多様な活動を手伝い、支えるようになりました。蔦重の案内で平賀源内と共に訪れた女郎屋・松葉屋で「うつせみ」に惹かれるのです。
<小泉忠五郎・・・>

芹澤興人(せりざわたてと)さんが演じる浅草の本屋の主人・小泉忠五郎は、蔦重が吉原細見の改編に携わる以前からその仕事を請け負っていました。板元として吉原細見「松のしらべ」などの出版を始めると、西村屋と組んで対抗しました。
<いね・・・>

水野美紀さんが演じるいねは、元は花魁で、松葉屋半左衛門に見初められて結婚し女郎屋の女将となります。花の井が伝説の名称「瀬川」を引き継ぐきっかけを作りました。女郎の宿命と悲喜こもごもを知るゆえ、その恋愛を厳しく取り締まりました。
<花の井・改め五代目瀬川)・・・>

小芝風花さんが演じる花の井(五代目瀬川)は、幼馴染の葛重とはお互いによき相談相手でした。伝説の女郎の名跡「瀬川」を引き継ぎ売れっ子の花魁として葛重と共に吉原の再建に尽くします。のちの1400両もの大金で身請け話が持ち上がります。
<鶴屋喜右衛門・・・>

風間俊之さんが演じる鶴屋喜右衛門は、地本問屋の主人で、江戸市中の地本問屋のリーダー的な存在。草双紙や錦絵で多くのヒット作を出版しました。若い才能の発掘にも長じました。吉原出身の蔦屋重三郎をを仲間にする事を嫌い、その新規参入を阻止しようとしました。
<解説-1:地元問屋>
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
【地本問屋とは、寛文期(1661年 - 1673年)から江戸で始まった地本を企画、制作して販売した問屋。

地本(じほん)とは、江戸で出版された大衆本の総称。洒落本・草双紙・読本・滑稽本・人情本・咄本・狂歌本などがあった。草双紙の内訳として、赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻があった。また、浮世絵版画も企画出版しており、地本錦絵問屋、地本草紙問屋、絵草紙屋などともいわれ、板元または版元ともいわれる。】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の解説です。
<視聴率>
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・午後8時)の第6話が9日に放送され、世帯平均視聴率が10・2%を記録したことが10日、分かった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)今回は前回から0・4ポイント減。個人視聴率は5・9%だった。
<江戸案内>

東京都台東区にある区立の公園です。王子の音無川から隅田川に注ぐ水路の山谷堀を埋め立てて作ったため、細長い形をしています。江戸時代には吉原に通う猪牙船で賑わったと伝わります。隅田公園から北西に向かって約700mにわたって延びる公園には、様々な植物が植栽されています。数多くのサクラが育ち、例年3月下旬から4月上旬のシーズンには一面をピンク色に彩り、混雑する隅田公園よりも、隠れた桜の名所として数多くの花見客が訪れます。
記:2025年2月16日
新江戸探偵人
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親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから “江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。

蔦屋重三郎は、天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期。 喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出しました。
NHK大河ドラマの関連本やネット情報より基本的な情報を記します。
まずは粗筋の紹介です。
<第7回・粗筋・・・>
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第7回あらすじは、蔦重は地本問屋の鶴屋を訪れました。鶴屋は江戸市中の地本問屋の中心的な存在であり、この日も西村屋らの地本問屋が集まり会合が開かれていました。蔦重は今後、鱗形屋に代わって版元となり、吉原細見を出していきたいと述べるのです。それには、会合に集まった面々の仲間にならなければならないが、一同は受け入れようとしません。すると蔦重は、自分なら、今までの倍売れる吉原細見を作れると宣言しました。吉原細見が大量に売れるなら販売する地本問屋たちもその分、儲かります。鶴屋は、皆が「倍売れる」と思えるような吉原細見が出来たら蔦重を仲間に入れると答えます。蔦重はこの件を吉原の親父たちにも報告しました。蔦重が地本問屋の仲間になれば吉原は自前の地本問屋を持つことになり、行事の摺り物も入銀本も、いつでも江戸市中に売り広められるため、親父たちは大いに喜びました。西村屋たちが去った後、駿河屋市右衛門は、蔦重の吉原細見を買い入れた女郎屋の女将は西村屋の評判の錦絵シリーズ「雛形若葉」に載せないと脅かされたと明かします。・・・と言う内容です。
★登場人物の紹介★
<葛屋重三郎・・・>

<西村屋与八・・・>

西村まさ彦さんが演じる西村屋与八は、地本問屋の主人。蔦屋重三郎を利用して吉原の女郎をモデルとする錦絵「雛形若菜初模様」を制作し、その手柄を独占しました。多くの錦絵や美人画を手掛け、蔦重のライバルとして江戸の出版界を牽引していきます。
<六平直政・・・>
むさかなおまささんが演じる蕎麦屋の主人で半次郎は吉原の入り口で「つるべい蕎麦」と言う蕎麦屋を営んでいました。店の向かいは、蔦重が務める蔦重。蔦重や次郎兵衛の幼い頃からその成長を見守りました。蔦重の気軽な話相手もでもありました。
<鱗形屋孫兵衛・・・>

片岡愛之助さんが演じる鱗形屋孫兵衛(うろこがたや・まごべえ)は、地本問屋の主人。吉原の案内本・吉原細見の改編を蔦重に手伝わせ、出版の基礎を指南しました。蔦重が出版業に本格参入すると、その商才を警戒します。「金久先生栄華夢」など斬新な出版物で対抗します。
<うつせみ・・・>

小野花梨さんが演じるうつせみは、松の井、花の井らに次ぐランク「座敷持ち」の女郎。とある席で出会った平賀源内の助手・小田新之助と相思相愛の仲になります。松葉屋に通う金(玉代)がない新之助の為、きつい仕事も受け始めます。
<小田新之助・・・>

井之脇海さんが演じる織田新之助は、御家人の三男坊で・・・とある理由で出奔しました。源内の多様な活動を手伝い、支えるようになりました。蔦重の案内で平賀源内と共に訪れた女郎屋・松葉屋で「うつせみ」に惹かれるのです。
<小泉忠五郎・・・>

芹澤興人(せりざわたてと)さんが演じる浅草の本屋の主人・小泉忠五郎は、蔦重が吉原細見の改編に携わる以前からその仕事を請け負っていました。板元として吉原細見「松のしらべ」などの出版を始めると、西村屋と組んで対抗しました。
<いね・・・>

水野美紀さんが演じるいねは、元は花魁で、松葉屋半左衛門に見初められて結婚し女郎屋の女将となります。花の井が伝説の名称「瀬川」を引き継ぐきっかけを作りました。女郎の宿命と悲喜こもごもを知るゆえ、その恋愛を厳しく取り締まりました。
<花の井・改め五代目瀬川)・・・>

小芝風花さんが演じる花の井(五代目瀬川)は、幼馴染の葛重とはお互いによき相談相手でした。伝説の女郎の名跡「瀬川」を引き継ぎ売れっ子の花魁として葛重と共に吉原の再建に尽くします。のちの1400両もの大金で身請け話が持ち上がります。
<鶴屋喜右衛門・・・>

風間俊之さんが演じる鶴屋喜右衛門は、地本問屋の主人で、江戸市中の地本問屋のリーダー的な存在。草双紙や錦絵で多くのヒット作を出版しました。若い才能の発掘にも長じました。吉原出身の蔦屋重三郎をを仲間にする事を嫌い、その新規参入を阻止しようとしました。
<解説-1:地元問屋>
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
【地本問屋とは、寛文期(1661年 - 1673年)から江戸で始まった地本を企画、制作して販売した問屋。

地本(じほん)とは、江戸で出版された大衆本の総称。洒落本・草双紙・読本・滑稽本・人情本・咄本・狂歌本などがあった。草双紙の内訳として、赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻があった。また、浮世絵版画も企画出版しており、地本錦絵問屋、地本草紙問屋、絵草紙屋などともいわれ、板元または版元ともいわれる。】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の解説です。
<視聴率>
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・午後8時)の第6話が9日に放送され、世帯平均視聴率が10・2%を記録したことが10日、分かった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)今回は前回から0・4ポイント減。個人視聴率は5・9%だった。
<江戸案内>

東京都台東区にある区立の公園です。王子の音無川から隅田川に注ぐ水路の山谷堀を埋め立てて作ったため、細長い形をしています。江戸時代には吉原に通う猪牙船で賑わったと伝わります。隅田公園から北西に向かって約700mにわたって延びる公園には、様々な植物が植栽されています。数多くのサクラが育ち、例年3月下旬から4月上旬のシーズンには一面をピンク色に彩り、混雑する隅田公園よりも、隠れた桜の名所として数多くの花見客が訪れます。
記:2025年2月16日
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